あなたの隠れた才能は「プライド(りょく)

ある有名な逸話より。2人の石工に「何をしているのか」と聞くと、一人は「石を切っている」と言い、もう一人は「大聖堂を建てている」と誇らしげに答えた――あなたは断然、後者のタイプ。単なる生活の手段ではなく、信念と誇りを持って仕事をしているという自負がある。これぞ、多くの経営者が考える「理想の社員」の姿だ。

こんな職場で損していないか!?

〈プライド力〉は、実は単体ではプラス要素とはならない。「これほど仕事に自分をささげているのに、なぜ認められないんだ!」と思いつめるのは、〈プライド力〉の持ち主が陥りがちな穴である。

才能を開花させるには?

というのも、〈プライド力〉は、周囲との信頼関係があって初めてプラス要素となるからだ。有名スポーツ選手が、「ただ、努力あるのみです」と言えば珠玉の一言となるが、見知らぬ人間が同じ事を言っても胡散くさいだけ。あなたの信念が伝わらないのは、行動が伴っていないか(これは論外だが……)、行動が周囲に見えていないから。つまり、あなたは周囲と没交渉しすぎるのかもしれない。「ウチの職場で、一番仕事に誇りを持っているのはオレだ」という自負によって、内心、周りを見下してはいないか?周囲との信頼関係が築ければ、あなたの自負や責任感は大いに信頼を集めるはず。

こんな仕事に向いている!

もともと「人の役に立ちたい」という思いが強いので、顧客満足に関わる仕事との相性は◎


「顧客を愛する」という信念で業績を急浮上させたスカンジナビア航空の経営哲学。上記で紹介した「石工のエピソード」も登場。