あなたの隠れた才能は「振り返り(りょく)

何かで失敗したとき、あなたは一日中、問題のシーンを繰り返し脳内再生し、足をジタバタさせてしまうはず。そんなあなたは自分をくよくよした人間だと思っているかもしれないが、過去の失敗から目をそむけない人間だけが、「次はどうすべきか」という健全な問題意識を持てるのだ。これぞ、企業が求める「課題発見能力」である。

こんな職場で損していないか!?

せっかく、物事を振り返る習慣が身についているのに、「なぜダメだったんだろう……」と思い悩むだけでは、単なる後ろ向きな人で終わってしまう。「どうすればもっとよくなるんだろう?」という、前向きな自問に転換していくことが重要だ

才能を開花させるには?

自問自答は、そのままでは誰にも伝わらない。飲み屋の雑談でも何でも構わないので、〈自問自答し、その考察に従って行動した結果、よい変化が起きた〉という過程を周囲にアウトプットすることそれによって、あなたの〈検証力〉をアピールするのだ。

こんな仕事に向いている!

今まさに新しい取り組みを行っている分野(例/スマートフォンやSNSなど)は、爆発するニーズを追いかけるために全速力で走っている状態だ。その裏で、これまでに行ってきた試行錯誤を職人的に検証することのできる人材が、間違いなく必要とされている。同時に、マンネリに陥った経営戦略の再検証を行いたい老舗企業などにも求められる人材だ。


破綻したホテルのスタッフは、いかに自分で考え、悩み、戸惑いながらも再生への扉を開いたのか――星野リゾート発のエピソード集。